あなたはいつか死にます。わたしも死にます。
「おいおい、当たり前のこと言うなよ」と思うかもしれません。
しかし、もしあなたの寿命があと1年だとしたらあなたは今やっていることを続けますか?
きっと「NO」と答えるでしょう。
いますぐこのブログを閉じて、スマホをぶん投げて、好きな人に思いを伝えたりなんらかの行動を起こすでしょう。
ほとんどの人は本当の意味で死ぬということが理解できていません。
だから、まるで人生が永遠に続くかのようにダラダラとSNSやNetflixを見続けている。
残念ながらそのままの生き方では、死ぬときに必ず後悔するでしょう。
ここまで読んでくれたあなたにはそうなってほしくありません。
ということでこの記事では、死を強く意識し、今を全力で生きられるようになる本3選を紹介します。
夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神 / 水野敬也 著
主人公はある日余命3ヶ月を宣告され絶望の淵に立たされる。しかしそこにガネーシャという、体は人間、頭はゾウの神様が現れる。残されることになる妻と娘のために大金を残すことを誓い、ガネーシャが出すいくつもの課題をクリアしていく。
その過程で主人公は「死」と真正面から向き合い、逆に「生」を強く感じることになる。
夢をかなえるゾウシリーズはこれまで0〜4まで出版されており、累計500万部も売れている自己啓発小説。
夢をかなえるゾウ1は、わたしの人生を変えた本として別の記事で紹介しています。
(記事執筆中)
夢をかなえるゾウ4は、シリーズで初めて「死」をテーマにしており、夢の叶え方だけではなく「夢の手放し方」にもフォーカスしています。
ストーリーが面白いので、読書に慣れていない人でもとても読みやすいです。
わたしは号泣しました。
そして今回も、人生を後悔しないように生きるヒントや行動のきっかけを与えてくれます。
そこで、わたしが本書を読んだ中で、好きな課題3つを紹介します。
課題① お金の問題がなかったらどんな仕事をしたいか夢想する
ガネーシャは、『「これをやるために生まれてきたんだ」という情熱を持ってさえいれば、どんな仕事に就いても大金を稼げる』と言います。
しかし、「みんながみんなビル・ゲイツのような億万長者みたいに、情熱をもって仕事に取り組めるわけではない」と多くの人は考えます。
そして、仕事は生活するための手段だといつのまにか割り切ってしまうのです。
ガネーシャはそういった考えに対して、「一部の人しか情熱を持って仕事ができないと決めつける必要はない」と言います。
そこで出した課題が、「お金の問題がなかったらどんな仕事をしたいか夢想する」です。
あなたも経験があるのではないでしょうか?
仕事を生活の手段だと割り切り、「自分のやりたいこと」すなわち「情熱」を諦めたことが。
しかし、この名ゼリフを思い出してください。
あきらめたらそこで試合終了ですよ。
安西先生 / SLAM DUNK
残念ながら、ただ生きているだけではその夢が叶うことは決してありません。
まずは夢想することからはじめ、その瞬間かんじるワクワク感のままに、小さな一歩を踏み出すのです。
課題② 「死ぬまでにやりたいことリスト」を作る
わたしのブログでも死ぬまでにやりたい夢リストを作成し、書き方や効果を紹介しています。
正直言って「死ぬまでにやりたいことリスト」を作ることはめちゃくちゃ楽しいです。
お金とか時間の制限を取っ払ってやりたいことを書き出していくと、自分の願望を思い出すことができ、まるで子供の頃に戻ったような感覚になります。
そしてもっと言いたいのが、やりたいことリストを叶えていくことはもっともっと楽しいです。
一度ハマればあなたの人生は加速度的に変わっていくはず。騙されたと思ってやってみることをオススメします。
課題③ 思い切って仕事を休む
人は仕事をしてお金を稼がなければ食べていくことはできません。
しかし仕事をすることで、「他のことにあてられたはずの時間を失っている」ことも覚えておかなければなりません。
- 周りに迷惑がかかるから
- 自分の評価が下がるから
- みんな休まず働いているから
社会に生きる上で、この考えはある程度大事です。もちろん迷惑をかけていいわけではありません。
ただ、人の評価を気にしすぎると、自分が本当に大事にしなければいけないものを見失ってしまう可能性があります。
人生の主人公は自分です。そして他人は自分の人生の責任はとってくれません。
自分のやりたいことをする、会いたい人に会う、大切な人と時間を過ごすために、どうか休むことを恐れないで。
限りある時間の使い方 /オリバー・バークマン 著 高橋璃子 訳
80歳まで生きるとして、あなたの人生は、たった4000週間だ。
限りある時間の使い方 / オリバー・バークマン 著 高橋璃子 訳
これを長いと感じるか、短いと感じるかどちらでしょうか?
わたしはこの短さにゾッとしました。
20歳を過ぎてからは、いつの間にか1週間、1ヶ月と経っています。この感覚はさらに加速していくでしょう。
そのため、巷では時間をコントロールするための「タイムマネジメント」を指南する本にあふれているし、家事や業務を効率化する「ライフハック」を紹介するSNSアカウントが乱立している。
しかし本書は、その風潮に疑問を投げかけます。
いくら仕事や生活を効率化しても、忙しくなるばかりだからです。
これには大変共感しました。
たとえ仕事を効率化しても、その空いた時間を埋めるのは別の仕事だったという経験は誰もがあると思います。
本書はそんな人のために、人生で本当にやりたいことに時間を使う方法、人生をもっと充実させる考え方を教えてくれる。
効率化の副作用
世の中は日進月歩、より便利なものが発明されています。
お掃除ロボットや乾燥機付きドラム式洗濯機は家事の時間を大幅に削減し、プログラミングやChatGPTは業務効率を大幅に改善しました。
しかし、なぜ人々は依然として忙しいままなのだろう?
著者はその原因を「効率化に囚われすぎるあまり、暇を恐れているから」と指摘しています。
暇は人に現実を突きつける。
たとえば、本業の給料が少ないから副業を始めようとしている人がいたとします。
それには様々な障壁が。
まずなんの副業をするか決める、決めたらそれについて調べて勉強する、実際に手を動かしてみる、うまくいかないから改善する。。。
一つ一つの障壁は一筋縄では解決しません。
それについて考えるのがめんどくさくなったり、自分の無能さに気づいてしまったりして、他にやるべきことを探し現実逃避してしまう(どうでもいい仕事や自己啓発系のYouTube動画などで)。
これが時間がなくなるカラクリ。
だから筆者は、本当にやりたいことに時間を使うための方法を本書であの手この手で説明していく。
可能性を狭めると自由になれる
ここでも死ぬまでにやりたいことリストを書くことが推奨されています。
しかし、本書はやりたいことリストを書いた後のふるまいが他の本と少しだけ異なる。
「やりたいことTOP5だけにフォーカスし、それ以外には手をつけない」という方法。
なぜなら4000週間しかないから。
全部の夢をかなえることは現実的に不可能なのです。
その事実に気づくことができれば、選択肢を捨て、迷いをなくし、行動をしやすくすることができる。
ちなみにわたしのやりたいこと第1位は「フリーランスとして月20万円稼ぐ」です。
これを叶えるため、我武者羅にブログを書き続けています。
1つにフォーカスすると本当に集中できます。オススメです。
大事なことは真っ先にやる。後回しにしない。
時間を有効に使いたかったら、まずそれを先にやること。
貯金と同じです。
余ったぶんを貯金しようとすると、絶対に余っていないのです。
わたしが2022年読んだ本のなかで最も読んでよかった本です。
DIE WITH ZERO / ビル・パーキンス 著 児島修 訳
DIE WITH ZERO、これは日本語訳すると「ゼロで死ね」という意味です。
より具体的にすると、「全財産を使い切って死ぬべきだ」ということ。
なんとなく理解できると思います。
稼いだお金は墓場にはもっていけないですからね。
せっかく汗水たらして稼いだお金なのだから、死ぬまでに使い切ったほうがいい。
それでは、何にお金を使えば人生を最大限豊かにできるのだろうか?
本書はそれについて詳しく説明しています。
9つのルールの中から、ここでは3つ紹介。
ルール1 今しかできないことに投資する
スティーブ・ジョブズは毎朝「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」と自分に問いかけ、しばらくNOが続くと自分の生き方を見直していたそうです。
さすがに毎日人生最後の日だと思って過ごすことは難しいです。
本当に今日死ぬとしたら、仕事もしないし勉強もしないでしょう。
パンダも言うでしょう。
笹食ってる場合じゃねぇ!
なのである程度やりたいことを先延ばしするのは理に適っています。
しかし、著者は言います。
私たちは喜びを先送りしすぎている。手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。
人はいつ死んでもおかしくありません。災害や病気や事件によって、毎日どこかで10代20代の人が亡くなっています。
毎日私たちは死んでいると考えることもできるかもしれません。
「今」という時間を生きた瞬間、同時に「今の自分」は死んでいるのです。
だからこそ、限られた時間のなかで最大限命を燃やす方法を考える必要がある。
最低限の生活費しか稼げていない今からでもそれは意識するべきです。
なぜならそれはお金だけではなく、時間にも言えることだから。
今しかできない経験に、時間とお金を最大限つぎ込む勇気を持たなければいけません。
それら失うのをおそれて、二度とこないかもしれない機会を逃してはならないのです。
ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する
あなたは小さい頃、なにか夢中でやっていたものがあるでしょうか。
泥団子づくり、おままごと、おひめさまごっこなど、人によって対象は異なるでしょう。
ここで1つ問いたいのは、「今それを楽しめますか?」
99.9%の人はNOと答えるでしょう。
つまり、食べ物だけでなく、ものごとにはそれを最大限楽しむための賞味期限があるということ。
たとえば、20代の自分と50代の自分がスノーボードをしているところを想像してみてください。
体力以外の条件は同じ、かつ滑り放題のリフト券で滑り続けるとして、20代の体力があれば20回くらい上り下りできるが、50代の自分であれば10回くらいしか滑ることはできないでしょう(もしかするとそれ以下かもしれない)。
なにが言いたいかというと、同じお金を払って最大限引き出せる喜びの量は確実に違うということ。
いつが最大限楽しむことができて、いつから完全に楽しめなくなるか、その瞬間を言い当てることはできません。
しかし確実に言えることは、どこかのタイミングで人生最後のタイミングがやってくる。
だから、今自分はなにをすべきか、どの経験なら先延ばしにしてもまだ楽しめそうかを慎重に考えなければなりません。
ルール9 大胆にリスクをとる
あなたは叶えたい夢ややりたいことがあるのに、なぜ行動に移せないのでしょうか。
それはリスクがあるからでしょう。
安定した収入を失うリスク、二度と戻ってこれなくなるリスク、大切な人の期待を裏切るリスク。
確かにどれも怖いです。
しかし、自分に問うてみて欲しい。
「今リスクを取れないなら、いつ取れるのだろうか?」
たとえば、身体的なリスクだけで考えてみましょう。
著者はこんな例を提示しています。
私は子どもの頃、よく自宅のガレージの屋根から飛び降りて遊んでいた。楽しかったし、怪我をしたこともない。リスクだなんて1ミリも思っていなかった。だが、50歳になった今、ガレージの屋根から飛び降りるのは愚かなことだ。体重は重くなっているし、子どもの頃のように膝で衝撃を吸収できない。おそらく病院に直行するはめになるだろう。つまり、今の私にとっては、得るよりも失うことのほうがはるかに多い。
これはあらゆる領域で同じことが言えます。
年を取るほど失うものが大きい。裏を返すと、若ければ若いほどリスクは小さい。
もし失敗したとしてもやり直す時間がある。脳みそも元気に働いてくれるでしょう。
このリスクの小さいタイミングを逃してはいけない。
そして、リスクを取らないリスクを過小評価してはいけないのです。
まとめ : ブログを見ている場合じゃない
今この瞬間にも時間は過ぎ去っています。
すでに楽しめなくなってしまったものも多くあるし、あと数年で楽しめなくなることもあります。
ベッドで横になりながらスマホをスクロールしている場合じゃないです。
人生を後悔しないために、今この瞬間動き出しましょう。
最後に、わたしの好きなMr.Childrenの歌詞を引用して、あなたの今、そしてこれからを応援したいとおもいます。
過去は消えず未来は読めず 不安が付きまとう
だけど明日を変えていくんなら今 今だけがここにある
ヒカリノアトリエ / Mr.Children