正直に言います。
TOEIC900点は大した英語力ではないです。
900点とった私が言うのだから間違いありません。
- 洋画は字幕無しで見れない
- ネイティブなに言ってるか全然わからない
- 思ったこと言えない
- ペラペラとは程遠い
- 海外で生活なんて夢のまた夢
自分で言ってて悲しいぜ…
逆に言うと、そんなんでも900点とれるのです。
誰でも適切な教材を適切な分量だけ勉強すれば必ず900点到達できます。
本記事では、筆者が900点を取得した経験から、
「もし英語力ゼロから900点を目指すならこうするね!」
という勉強戦略を徹底的に解説していきます。
記事の途中からは、高校英語までそれなりに勉強した方にも役立つ記事となっていますのでぜひ最後までお付き合いください。
日本は異常なほどにTOEICの点数を重視しています。
これを利用しない手はないですぞ。
先に言っておくと、TOEIC900点で英語は話せませんが、人生を変える力はあります。
就職・転職・昇給など、各々の成功を勝ち取りましょう!!
私のTOEIC遍歴
- 大学院試験でTOEICスコアが要求されるため勉強。ノー勉で575点だったが、1ヶ月後に755点を取得。
- ↓約2年TOEICを離れる
- 就職活動に役立つと思い、大学院の研究室に通いながら合間を縫って2ヶ月勉強し815点を取得。
- ↓約2年TOEICを離れる
- 500日オンライン英会話でListeningが強化され、TOEIC対策なしで900点を取得。
815点から900点にあげた際、TOEICの勉強をしたわけではありません。
しかし、いわゆる正攻法とは違うアプローチでTOEICスコアを大幅アップさせたことで、TOEICのために必要な勉強というのが見えてきました。
以下から、私が考える「最短でTOEIC900点獲得戦略」を解説していきます。
ステップ① 中高までの文法を8割&単語を5割完成させる【期間目安:2,3ヶ月】
文法
中学・高校文法の問題集を購入し、8割覚えてください。
このとき、薄めの問題集を何周も繰り返しましょう。
1周に時間がかかってしまうと、2周目やったときにはほとんど忘れてしまうからです。
記憶というのは、短期間に何回も触れることで強化されていきます。
「エビングハウスの忘却曲線」によると
・1ヶ月後には記憶したことのほとんどを忘れてしまう
・1日後に復習すれば10分の復習で記憶を復元できる
そうです
さて、中学・高校の文法を総復習できるおすすめの文法書をご紹介…
と言いたいところですが、私は大学受験のときに文法を完璧にしたので、残念ながらどの文法問題集をおすすめしていのかわかりません。
だけど、なんでもいいっちゃなんでもいい。
自分がぱらぱらめくってわかりやすいと思ったものでもいいし、ググって評価が高いやつでもいい。
大事なのは、薄さだ。
調べた感じだと、私なら以下の教材を選びます。
理由は単純。レビュー数が多くて評価が高いから。
繰り返しますが、薄ければなんでもいいです。
ちなみにこの教材は230ページ。
「230ページもあるの?!」と思うかもしれませんが、6年間の英文法を230ページに収めてくれてると考えれば薄い!!!
まずは中学の内容を複数周して8割覚えて、それから高校の内容に移れば効率的に覚えていくことができると思います。
単語
ここで悲報があります。
単語帳には薄さを求められません。
なぜならTOEIC900点のために必要な単語数は10000語以上と言われているから。
1ページに5単語書いてあっても2000ページにもなってしまいます。
途方もねぇ…
しかしやるしかありません。
TOEIC(特にReadingセクション)は時間との勝負。
いちいち知らない単語が出てくるたびに突っかかっていては最後まで読むことができません。
単語は知っていれば知っているほど有利に問題を進められるのです。
中学・高校の単語を覚えるなら、こちらの単語帳をおすすめします。
これで約4,000語覚えることになります!
本気で覚えれば3ヶ月くらいで終えられるかな?
文法のときと同様に、効率よく暗記するためには短い期間でなんども覚えることが大切です。
「1日10単語ずつ覚える」というような暗記ではなく、「1日100語ざっと覚えて(忘れてもいい)、また次の日に100語復習する(以後それを繰り返す)」みたいな感じで暗記するとよいです。
覚えた単語は飛ばし、なかなか覚えられない単語だけを復習していけば、どんどん暗記はスピードアップしていきます!
学習上の注意
単語と文法は同時並行で勉強する
英語力0から勉強を始めるなら、単語もほとんど知らないと思います。
その状態だと文法書に書いてあることもわからないでしょう。
なので最初は、単語:文法 = 7:3くらいの割合で勉強するのがおすすめです。
おそらく、単語に比べて文法の勉強はすぐに終わります。
逆に言えば単語の暗記はとても時間がかかるものです。
したがってこのステップ①の期間は、単語重視の勉強になるでしょう。
移動などのスキマ時間を利用してガンガン単語を覚え、机上では文法を勉強というスタイルなら無理なく続けることができると思います。
正しい発音も覚える・音読する
TOEICはReadingだけでなく、Listeningも含まれます。
あたりまえですが、正しい発音を知らなければ聴き取ることは不可能。
たとえば、「vintage」という単語を「ビンタゲ」という読み方で覚えてはいけません。
実際には「ヴィンテージ」と発音されます(厳密に言えばカタカナで表せないのですが)。
テスト本番で「ヴィンテージ」と聞いた時、「ビンタゲ」という覚え方をしていたら、それをvintageと理解することができないですよね。
単語を覚えるときは特に、単語帳についている音声をダウンロードするなどして、正しい発音を聴きながら口に出して覚えましょう。
さきほど紹介した単語帳には音声がついています!
また、文法を勉強しているときも、黙って勉強するのではなくて、ぶつぶつ英語の文章を読みながら解き進めましょう。
完璧を目指してはいけない
ステップ①の勉強に限らず、学習全体を通して注意してほしいことがあります。
それは、完璧を目指してはいけないということ。
それでは時間がかかりすぎてしまい、いつまでたっても次のステップに進めません。
パレートの法則というのをご存知でしょうか?
「結果の80%は、20%の重要な原因から生み出される」という、別名80:20の法則のことです。
わかりやすくいうと、「仮にテストの点数で80点とるための勉強に20時間かかったとして、そこから100点にあげるためにはさらに80時間もの勉強時間が必要になる」ということ。
きっとこれを読んでくれているあなたは、「勉強時間がなかなかとれない」「手っ取り早くスコアがほしい」と思っているでしょう。
だったら、完璧を目指すのはコスパが悪すぎます。
TOEIC990点満点を目指すわけではないのですから。
ステップ①.5 単語は継続的に勉強する
ステップ①では、単語の勉強は5割でいいと言いました。
8割、10割にしてからだと少し時間がかかりすぎるし、学習が退屈なものになってしまいます。
どうしても単語だけ覚えるという期間が次のステップをみても発生してしまうのですが、できるだけ短くできるようプランを組み立てております。
単語はとても重要です。
もし「単語学習だけじゃつまらない」という方がいれば、いったん公式問題集を解いてみるのもいいでしょう。
「単語わかんねぇ」ってなるはずです。
スキマ時間を利用して、毎日取り組むのがベストです。
ステップ② TOEICに出る英単語を覚える【期間目安:2ヶ月】
単語帳は一択、銀のフレーズと金のフレーズです。
これを8割くらい覚えてください。
初めてTOEICを受験したとき575点だったのですが、金フレだけを勉強して次のテストに臨んだら755点になりました。
テストで金フレの単語がでるわでるわ。おそるべしTEX加藤氏。
金のフレーズのすごさを知るために、金のフレーズを勉強する前に本番試験うけてみるのもいいかもしれません。
この教材を暗記する際も、リスニングにも対応するために音声を使用しながら覚えてくださいね。
ステップ③ 公式問題集を本番と同じ環境で解く
TOEIC L&Rのテストは、最初にListening 45分、Reading 75分の計120分のテストです。
これを、できるだけ本番と同じ環境で行ってください。
- Listeningはイヤホンではなく、スピーカーで
- Listening終わって休憩しない
- マークシートを使用する
実際に本番のテストを受けてみてもいいでしょう。
これをすることで、どういった勉強をすればいいのか、対策が見えてきます。
- Readingまったく時間足りない
- Listening迷ってたら次の問題も聞き取れない
- マークシートの記入って意外と時間がかかる
- テストの前にコーヒー飲んだらトイレ行きたくなる
900点とったときコーヒーの利尿作用のせいでReading終わらなかった。
もっと高得点とれたなぁ泣
正直なところ、TOEICは慣れの試験です。
出題パターンや頻出単語も決まってるし、テクニックの要素もけっこうある。
さっさとTOEIC公式問題集に取り組む、もしくは本番を受けていれば点数あがります。
もちろん、単語や文法の基礎があってこその話ですが。
ちなみに、公式問題集は最新のものから取り組むことをおすすめします。
TOEICの難易度は年々あがってきており、それにともない公式問題集の難易度も昔のものと比べて上がっています。
英語初心者だとその違いはあまりわからないかもしれませんが、本番の環境に近づけるために最新のものを買うようにしましょう。
ステップ④ 問題集を徹底的に復習する
私たちには時間がありません。
時間があったとしても、早く900点とれるに越したことはないのです。
したがって、復習すると言っても、間違えた問題だけを復習しましょう。
自分はなぜ間違えたのかをしっかり分析し、自分の苦手を潰していきます。
- 単語をしらなかった
- 文法を知らなかった
- イギリス英語に慣れていなかった
など自分なりに分析し、対策します。
間違えた問題だけを復習しましょうと言いましたが、中には不安だったけど正解しちゃった問題もあるでしょう。
そういう問題は、次間違えます。なので心配せずとも復習する機会があります。
いちいち200問も復習していたら時間が足りません。
そして先程もいったとおり、TOEICは慣れの試験です。
復習も大事なのですが、本番形式の回数をこなすことも重要。
このバランスを崩さないよう、復習は間違えた問題だけに集中しましょう。
ステップ⑤ 単語学習を継続しつつステップ③と④を繰り返す
あとは今までにやったことを愚直に繰り返すだけです。
1つの公式問題集を終えたら、1つ古い公式問題集を買いましょう。
そして問題を解き、復習をしていくことで、ステップ①で学習した文法の完成度は8割から10割に近づき、単語も5割から10割に近づいていきます。
基礎がしっかりしてくると、点数は加速度的にアップしていきます。
Readingで英語の文章を読んでいる時につっかっかることがなくなり、Listeningでは選択肢に迷うことが減っていくでしょう。
学習の成長曲線もこれを説明しています。
言語化しづらいのですが、私の大学受験の経験からしても、中盤は勉強量が点数に直結しないんですよね(最初期は伸びます)。
知識がある一定のラインまで貯まると、知識と知識がつながって血肉となるというか、化学反応をおこすというか。
点数がみるみるあがりだすブレイキング・ポイントというのがあるんです。
経験者は共感してくれると思います。
しかし逆にいうと、そこまでたどり着くまではなかなが点数があがらなくて苦労します。
だから知っておいてほしいのは、点数が上がらなくても心配しなくてもいいということ。
継続していさえすれば、かならず爆発点がきます。
継続が10割!!!
それでも点数が伸び悩む場合
高負荷をかける
たとえば
- リスニングを1.5倍速できく
- Part5の文法問題を制限時間5分で解くよう意識する
など、負荷やプレッシャーをかけながら解くとよいでしょう。
本番は緊張や焦りもあるので、本番で900点とるためには、練習で950点くらいとれる実力がないといけません。
またオンライン英会話など、別の角度から英語を鍛えるのも効果的。
様々な国の英語を聞いていると、TOEICのリスニングテストの英語がいかにキレイにゆっくり話されているか実感すると思います。
また、話すと発音を意識するようになるので、それがそのままリスニングの向上につながります。
学ぶ目的を思い出す
そもそも、あなたがTOEICのスコアがほしい理由はなんですか?
TOEIC900点は、勉強を継続しさえすれば誰にでもとれるのですが、その継続が難しい。
では、なぜ継続ができないのか。
それは、英語の勉強が目的になっているからだと思います。
英語の勉強が好きな人ならそれでも続けられるでしょう。
しかし、大半の人は好きで勉強しているわけではないはず。
- 就職のため
- 受験のため
- 昇給のため
TOEIC900点を取得した先に、あなたの本来の目的やゴールがあるはずです。
TOEICの点数が伸び悩んだとき、そして辛いときは、
「TOEIC900点を取得したあとの自分」
を想像して、なんとか踏ん張って勉強を継続してほしいなと思います。
もう一度いいます。
TOEICは誰でも900点とれます。継続しさえすれば。
900点取得するのにかかる時間は?
結論、「1日どれだけ勉強時間をとれるか」と「個人の能力による」としか言いようがないです。
勉強時間
あたりまえですが、1日15分勉強している人と1日10時間勉強している人では圧倒的な差がつきます。
もしあなたが1日10時間勉強できるなら3ヶ月で達成できるだろうし、1日15分しか勉強できないなら2年、いやそれ以上かかるかもしれません。
ちなみに、短い期間に集中して勉強したほうが短時間の勉強で済みます。
忘れるのも早いですが。
仮に同じ能力の人が、それぞれ1日2時間、1日10時間勉強した場合を考えてみます。
1日10時間勉強した人のほうがより早く900点を達成するのは明らかです。
それに3ヶ月、すなわち900時間かかったとしましょう。
それでは、単純計算だと1日2時間勉強する人は450日かかることになりますが、実際にはもう少し時間がかかってしまうということです。
単語学習のところでも言いましたが、暗記というのは短期間に何度繰り返せるかが重要です。
実際に1日10時間勉強するのは無職の人でない限り難しいですが、できるだけ勉強時間を確保できるよう努力したほうが、結果的に短い時間で目標を達成できるでしょう。
能力
残念ながら、TOEICのスコアに限らず、あらゆるテストは能力に依存します。
同じ教室で授業を受けても点数の高い人と低い人が出てくるのは当たり前のことですよね。
これを言うと、「わたしには才能がないから無理」という人もいるでしょう。
そうです。できない言い訳を考えるのは人間の得意技です。
不思議なことにだれもがこの諦める才能を持っている。
もちろんわたしも持っています!
ですが、使い古された言葉で申し訳ないですが
諦めたらそこで試合終了です。
最初からものごとを諦めるのなら、それは極論、生きながら○んでいるのと一緒ではないでしょうか。
自分が達成したいと思うのなら、挑戦してみればいいのです。
やってみて失敗したら、そのとき諦めればいい。
まずは3ヶ月だけやってみてください。
どんな人でも必ず点数が伸びるはず。
だったらそれを続ければ、900点まで伸びる。
つまり、能力は長期的にみればほぼ関係ありません。
継続が全てです。
少しだけ自分を信じて、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
この戦略のデメリット
以上の戦略を淡々とこなしていけば、必ず900点取得できます。
しかし、デメリットは2つあると思っています。
デメリット① 特に面白みがない
かなりオーソドックスでムダのない戦略なので、エンタメ性が皆無です。
英語が好きでない人にとっては苦痛かもしれません。
唯一楽しみがあるとすれば、点数が上がっていくことです。
百の位が1つずつあがっていくことは、想像以上に気持ちいい瞬間です。
もしつまらなくて続かなさそうであれば、この超シンプルな戦略を基礎にして、勉強法をアレンジしてみてください。
- 友達と点数を競う
- 目標を細分化し、達成ごとにご褒美を設定する
- 勉強する気が起きない日は、代わりに洋画や洋ドラマを観るだけで良しとする
などなど、色々な工夫ができると思います。
デメリット② 英語は話せるようにならない
TOEICは読む・聞くスキルを問うテストですから、スピーキングスキルはほとんど伸びません。
勉強中に音読するので、かろうじて発音がよくなる程度です。
もしあなたの目的がTOEIC900点をとることではなく、英語を使用して人とコミュニケーションをとりたいということなら、最初から話す・書くの練習にも取り組んだほうがいいでしょう。
とはいっても、英語を話すのは勇気がいりますよね。
私は、そんな恐怖心や羞恥心を取り除くために、オンライン英会話を始めることをおすすめします。
以下の記事では、私がオンライン英会話を500日続けて得た知見を解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
(執筆中)
まとめ:これがシンプルで最短なTOEIC900点取得戦略だ
さいごに戦略のおさらいです。
- ステップ① 中高までの文法を8割&単語を5割完成させる
- ステップ①.5 単語は以下のステップでも継続的に勉強する
- ステップ② TOEICに出る英単語を覚える(銀フレ・金フレ)
- ステップ③ 公式問題集を本番と同じ環境で解く
- ステップ④ 問題集を徹底的に復習する
- ステップ⑤ 単語学習を継続しつつステップ③と④を繰り返す
筆者の経験から、ムダなところを全て省いた、超シンプルな最短TOEIC900点取得戦略を解説しました。
この勉強をこなせれば、必ず900点達成できます。
自分なりに少しだけアレンジしてもいいかもしれません。
ぜひあなたも一緒に、TOEIC900点ホルダーになりましょう!
この記事を読んでくれたあなたにやってほしいこと
・TOEIC本番を申し込んで受けてみる←実力を知るため
・この記事の勉強法をとりあえずステップ③までやってみる
・TOEIC本番をもう一度受けてみる←点数めちゃくちゃ上がってます
・ステップ③〜⑤を繰り返す→900点達成!